すべての料理は素材にこだわってこそ
その味を追求できる。もちろん一杯の味噌ラーメンも同じ事である
「けやき」のラーメン
1999年11月のオープン以来、行列の絶えないみそラーメン専門店。
開業以来すすきの本店はカウンターのみ十席、一杯一杯中華鍋で心を込めて創り上げるため、お客様をお待たせする
心苦しさはあるが、 それでも常にラーメンをすする客たちでにぎわう。
店主のテーマは「五感に訴える一品料理としてのラーメン」だ。
すべての素材にこだわってこそ
その味を追求できる。
もちろん一杯の味噌ラーメンも同じことである。
店主 似鳥栄喜
スープ
巨大なずんどう鍋(なべ)で取るスープは豚のゲンコツや背脂、放し飼いで育てた新潟産の鶏、数種類の野菜やシイタケなどが原料。 濁りのないスープを取るため約十時間をかけ、じっくりとうまみを抽出するが、「日によって骨の状態が違うので仕上げに再度、必要な部位の骨を足して、一定の味を保っています」という徹底ぶり。
麺
一週間寝かせて成熟させた、中太の縮れ麺でスープが程よく絡まる。プリプリとした食感がやみつきになる。
具
中央にこんもりと盛られた具は白髪ネギやキャベツの青み、ニンジンの赤、キクラゲの黒など、彩りも鮮やか。
みそだれ
大豆みそや麦みそなど三種類のみそに野菜の甘みをプラス。まろやかさ、ツヤの良さ、深いコク、キレのよさ・・。
チャーシュー
厳選豚肩ロース肉を自家製スープでじっくり煮込み、さらに秘伝自家製醤油だれで煮込むと柔らかジューシーに・・・ 厚切りで味わっていただきます。
店主は一杯のラーメンに、様々な要素を盛り込んだ。
「札幌はラーメンの発祥の地。だからこそ、自分が納得できる味を作りたかった。」
ラーメン店がひしめき合うススキノで、「けやき」の名はすでに全国区。
ある常連客の一人が言った。
「一杯、1杯魂を込めて作られたラーメン、これこそ味噌ラーメンの王道だな」と。